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校正・校閲



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校正の道具

赤ペン1本では校正ができない!!

「赤ペン1本で仕事ができる!」 
というのは広告の言葉。
実際、校正を行うには赤ペン1本だけでは作業になりません。

校正を行ううえで、必要な道具はいろいろあります。

以下に基本的な道具を記しました。

校正の経験者になると、太さ○.○mmの□□(メーカー)の赤ペンでないとどうもしっくりこない、と言う人もいます。
年季の入った国語辞典、長年使っていると調べる項目のページを
片手で一瞬にして開くことのできる人もいます。

道具に使われるのではなく、道具をうまく使いこなしましょう。


校正の道具

◯赤ペン、鉛筆
〈赤ペン〉は入朱するときに使用。
※最近は、消せるボールペンが出てきたので、間違えて入朱したときは便利ですね。ただし、それに甘えてしまってはいけません。入朱するところは校正の要、入念に記入する心構えが必要です。

〈鉛筆〉は疑問出し部分に。
原稿通りではあるけれど、「?」となる部分、素読みをしていて事実と異なっている場合など、担当者に問い合わせるときに使用します。


○色ペン(色鉛筆)
○マーカー
〈色ペン(色鉛筆)・マーカー〉はチェックやマーキング用に。

チェックを入れるときに(クライアントや編集者、他の校正者が分かるように)記します。
媒体・現場によっては、ゲラを汚してはならないものもあるので、チェックを入れていいか担当者に伺ってから校正します。

基本的には、チェックを入れながら校正する方法が、ミスが少なくなるので望ましいです。

色ペンの中で、白いペン(三菱鉛筆-ユニボール・シグノなど)は
バックが黒くて文字が白い(スミ地に白抜き文字など)ゲラのときに活躍します。
黒い紙の上に、鉛筆で記入しても担当者は読むことができません。
広告関係の媒体の校正をするときには、このようなパターンが多いので必需品です(書籍関係では、使用することはありません)。


マーカーは、同じ修正が多くあるときに利用すると分かりやすく便利です。

チェック用には、「ダーマトグラフ」の黄色がおすすめです。フィルムのようなツルツルしたものにも書けるうえ、黄色はモノクロコピーをした場合、複写されることがありません。
※「DERMATOGRAPH/ダーマトグラフ」は、三菱鉛筆の登録商標です。
※最近は、ダーマト以外に、消しゴムで消せる色鉛筆なども市販されています。
※マーカーも消せるものが出ています。
○修正液、消しゴム
間違えて赤字や疑問出しを入れたときに使用。
○辞典
用字用語集は常に手元に。
校正者であれば用字用語集は必携です。『記者ハンドブック 新聞用字用語集』は必携本のひとつです。
他には、国語、漢和、英和辞典など。
最近は、「広辞苑」「漢字源」「百科事典」などが内蔵された電子辞書がありますが、出張先で校正する場合、軽量で便利です。

○物差し、三角定規
図版や写真の寸法を測って確認したり、レイアウト通りになっているか線を引いて確認したりするときに使用。
物差しは、表組のデータをチェックするとき活躍します。チェックする行の下に置いて1行チェックし終えたら、次行へ移動させます。目線移動防止器具となります。
○計算機
数値関係では検算をするとき使用。
割引率をチェックする場合はないと困りますね。
○付箋
後で確認するとき、疑問箇所のメモ、しおり等に活躍します。




そのほかあると便利な物

○級数表
(印刷文字スケール)
文字の大きさのチェックが必要なとき。
○ルーペ(拡大鏡)
小さな文字のチェックのとき。
カタログやパンフレットの説明文では小さな文字が数多く出てきます。また、縮小されてプリントアウトされたゲラもたまにありますので、ルーペがあるとよいでしょう。
色の掛け合わせ・網点のチェックをする必要がある場合、25倍以上のルーペでないと確認できませんね。
○はさみ・カッター
コピーして必要なところを切るときなど。
ごっそり文字が抜け落ちているときは、コピーして貼り込んだほうがよい場合もあります。長文の赤字は、書き込む時間もかかるうえ、さらに書き間違うこともあります。
○セロハンテープ・メンディングテープ
ゲラに貼りつけるときなど。
○ステープラー
紙を束ねる。
○クリップ・ダブルクリップ
資料を添付するとき、用紙を束ねるときなど。
○カレンダー
日付・曜日は必ずチェック。
○指サック
何枚もあるゲラをめくるときは必要です。
○パソコン
ファクトチェック等で活躍します。検索に長けた校正者が重宝がられてきています。
最近はスマートフォンという携帯電話端末が校正の道具として活用され始めました。
いろいろなアプリがあり、仕事関連のアプリをダウンロードすると
辞書になったり、計算機になったり、カレンダーになったり、時計になったり、もちろん検索機能もあり、
まさに万能ツールです。
ただ使い慣れていないと、逆に仕事に支障をきたすツールになってしまいます。
アプリを整理して(たとえば、辞書や計算などのソフトのアイコンを使いやすい位置に並べておく)、
計算のときはこれ、カレンダーチェックのときはこれ、とすぐに使えるようになっていなければ、意味がありません。

使い慣れていれば、とくに辞書などがない出張先では活躍することは間違いないでしょう。
なにごとも道具をうまく使いこなさなくては、意味がありませんね


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